minneやCreemaで販売を始めたものの、
「まったく売れない」「評価も増えない」「このまま続けて意味があるのか分からない」
そんな壁にぶつかっている人は少なくないと思います。

私たちも、まさにそこからのスタートでした。

この記事では、minne・Creemaで月商10万円を超えるまでに、実際にやったこと・やめたこと・考えたことを、すべて正直に書いています。

結論から言うと、命だったのはこの3つです。

  • 作り続けられるか
  • 採算が取れるか
  • 本当にニーズがあるか

この3条件が重なる場所を見つけられるかどうかで、結果は大きく変わりました。

 


 

minne・Creemaで最初はなぜ売れなかったのか

私たちはminne・Creemaの比較的早い時期から参加していました。
とはいえ、すでに両サイトは競合で溢れている状態。

  • 見られなければ
  • 売れない 見られても
  • 目を引かなければ買ってもらえない

今はアパレルをメインにしていますが、最初に販売していたのは手作りのブローチでした。
きっかけは、Web制作に疲れていた妻・IKUKOが、
半ば「精神安定剤」として始めた手仕事だったのです。

 

売れない時期に作っていた商品と、その結果

IKUKOはもともと手芸好き。

気づけば大量のボタンを集めており、いわば“ボタン長者”。

そこで、ボタンを組み合わせたブローチを制作・販売しました。

結果はというと、

月に1〜2個売れる 利益は1個あたり約500円

次に考えたのが、「作家さん向けに売る」という発想です。

●レジン作品の材料になりそうなものを集める

●使わなくなった一眼レフカメラ(Jeyの趣味の残骸)を分解 歯車やパーツを小分けにして販売 日本海まで出かけ、小さな貝殻を拾い集める

(秋の深い頃、日本海で拾った貝殻。
車内でお湯を沸かして食べたカップ麺の美味しさだけは、今も鮮明です)

 

紆余曲折の結果は?

冷静に数字を見ると、こうでした。

ブローチ:月1〜2個、利益 約500円/個 貝殻:月1〜2個、利益 約200円/個 カメラ部品:反応なし

情熱はあっても、積み上がらない現実

伸びない状態が続いた時に起きたメンタルの変化

最初は「お金のため」ではありませんでした。
でも、売れない状態が続くと、心は少しずつ削られます。

  • お客さんがつかない
  • 数字が伸びない
  • 自己肯定感が静かに下がっていく

やがて、
「頑張っているのに認められない」
そんな黒い承認欲求が顔を出し始めました。

ここで、IKUKO主体だった活動に、Jeyも本格的に加わり、
作戦会議を開くことにしました。

 

売れるために最初に考えた「商品選定」の基準

まず「何を作るべきか」を考える

私たちは個人のデザイン事務所として、
Web・広告・製品開発に長く関わってきました。

ならば、その知識を使わない手はない。

考えたポイントは次の通りです。

  • 続けられる作業・商売か(人的コスト、持続性)
  • 作業量に見合った利益が出るか
  • ニーズはどこに向いているか

minne・Creema内の売れ筋商品・レビューが多い作品を徹底的に観察しました。

次に「自分たちとの相性」を考える

売れているだけでは意味がありません。

  • 自分たちの「好き」や個性を反映できるか
  • 少ない資金で始められるか
  • 今ある知識+少しの努力で実現できるか

さらに絞り込む

  • 1日に複数生産できる
  • 自分たちの手で完結できる(コストを抑えられる)
  • 外注しても利益が残る

私たちがTシャツ販売に行き着いた理由

オリジナルイラストをTシャツにプリントすることでした。

  • 当時は夏前、Tシャツ需要が高まる時期
  • 印刷業者に依頼すると、利益は約500円程度
  • シルクスクリーン印刷なら、
    • 初期の学習コストはある
    • 生産速度と品質を安定させられる
    • 1枚あたりのコストが低い

シルクスクリーン印刷を自前で導入した理由と失敗談

版は自作。
市販のキットはサイズやコストが合わず、
製版屋に頼むのもハードルが高い。

そこで見つけたのが、教材用の「パールフィルム」でした。

パールフィルムとは、
乳剤があらかじめ染み込まされた状態の寒冷紗。

黒で透明な物に絵を描き、パールフィルムに当てて、紫外線に晒す。
イラストの影になった部分は固まらず、
水で洗うとイラストの部分だけ流れて版になる仕組み。

これならIllustratorで作成したイラストを、
OHPフィルムに印刷したもので、紫外線で転写するだけで版になる!

ただし、それは地獄道でした(汁)

  • 太陽光で転写→紫外線強すぎて、全部ガチガチに固まる
  • 日陰で→調整ゲキムズ
  • 木箱に電球型蛍光灯を複数並べた、露光機を自作して、ようやく安定化

正直、かなり大変でした。
でも、初めてうまく刷れた瞬間の感動は今も忘れません。

 

売上を左右したイラストと世界観の考え方

minne・Creemaで最も重要なのは、やはりイラストの力です。
面白い 可愛い ショッキング ブラックユーモア 世界観が一瞬で伝わる

「天才的なクラフト作家が集まる場所で、
自分たちはどこに立つのか?」

答えは、自分たちの中の「好き」にありました

 

検索されるためにやったタイトル・説明文の工夫

商品写真は絶対に妥協しない タイトルは検索されるキーワードを含める 説明文は情報と検索意図を両立させる

「自分が買うなら、どんな言葉で検索するか?」

これを何度も考え直しました。

 

届いた瞬間までが、作品

私たちは、手元に届いた時の体験をとても大切にしました。

  • 美しいが過剰ではない包装
  • 感謝を伝えるサンキューカード
  • 押し付けないシリーズ案内
  • 評価レビューへの丁寧な返信

これらは、作品と同じくらい重要です。

 

minne・Creemaで月商10万円を突破した瞬間

最初に出したイラストは3点。

  • サーカス熊さん
  • サーカスゾウさん
  • 目つきの悪いカモメ

結果は、大成功

在庫はすぐに尽き、
毎日のようにTシャツを段ボールで仕入れる状態に。

その月、売上10万円はあっさり突破していました

 

さらに売上が伸びた要因と、伸びなかった商品の特徴

  • 最初はネイビー・ベージュ・杢グレーのみ
  • 要望を受けて白Tシャツを追加 → 売上が爆発

学んだことは明確でした。

  • 想像しやすいカラー
  • サムネイルで世界観が一瞬で伝わること
  • 小さすぎるイラストは伸びない

 

最終的に辿り着いた「売れる本質」

ネットの情報や売れ筋分析は、確かに役立ちます。
でも最後に支えになるのは、

  • こうだったら嬉しい
  • 買った時にワクワクした
  • またこの体験がしたい

そんな自分自身に置き換えた感覚でした。

もし、あなたが
minne・Creemaで自分の世界を輝かせたいと思っているなら、
この考え方やプロセスが、少しでも支えになれば嬉しいです。

この記事が、誰かの背中をそっと押せたなら幸いです。

 


 

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minne・Creemaで月10万円を超えるまでに
私たちが実際にやったこと・やめたこと【完全まとめ】

この記事では、体験をそのまま書きました。
でも正直に言うと──

  • 情報が多くて整理しきれない
  • 「自分の場合、どこからやればいい?」が分かりにくい
  • 後からもう一度読み返したい

そんな人のために、
「行動だけを抜き出した無料PDF」を作りました。
中で取り扱っている商品はTシャツを例にしていますが、
他の商品で十分に使いやすい内容になっているかと思います。

 

📘 PDFの内容(一部)

  • 売れなかった時期にやめたことリスト
  • 月10万円に届いた商品選定チェックシート
  • minne・Creemaで使える タイトル・説明文の考え方テンプレ
  • 写真・梱包・レビュー対応の最低ライン 「これは伸びた/これは伸びなかった」実例まとめ

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minne・Creemaで月10万円を超えるまでに 私たちが実際にやったこと・やめたこと【完全まとめ】

売れる人は、特別な才能がある人じゃありません。
「やらなくていい事を、ちゃんとやめた人」です。

必要な人の手に届けば嬉しいです。