「勉強しなさい」と言わなくても、宿題はやっている。
テスト前にはそれなりに机にも向かっている。

それなのに、思ったほど成績が伸びない。
親としては、ここがとても苦しいところです。

しかも困るのは、どこでわからなくなっているのかが見えないこと。
今やっている単元が苦手なのか、もっと前の内容が抜けているのか、家で見ていても判断しづらいですよね。

子ども自身も、

  • なんとなく苦手
  • どこからわからないか自分でもわからない
  • 勉強しても手応えがない

という状態になっていることが少なくありません。

この記事では、子どもがどこで勉強につまずいたのかわからないときに、家庭でどう見つけていくかを整理します。

宿題はやっているのに伸びないと感じる場合は、こちらも参考になります。
宿題はやってるのに成績が上がらない子に共通すること


うちの子は勉強しているのに、なぜ伸びないのか

成績が伸びないと、つい「勉強量が足りないのでは」と考えてしまいがちです。
でも実際には、量だけが原因とは限りません。

よくあるのは、今やっている単元以前のどこかで、理解が止まっているケースです。

たとえば数学なら、今は方程式でつまずいているように見えても、実はその前の分数や割合の理解があいまいなことがあります。
英語なら、長文が読めないように見えても、原因は単語力ではなく、語順や品詞の理解不足だったりします。

つまり、目の前の「できない」だけを見ても、原因にたどり着けないことがあるのです。


「今の単元」だけ見ても原因が見えない理由

親としては、学校や塾で今やっている内容を見て、

「ここができていないんだな」

と判断したくなります。
もちろんそれも間違いではありません。
ただ、子どものつまずきは、今の単元だけで完結しているとは限りません。

勉強は階段のようなものです。
前の段があやふやなまま次へ進むと、上の段で急に苦しくなります。

そのため、今のテストで点数が悪かったとしても、

  • 本当に今の単元が原因なのか
  • もっと前の基礎に抜けがあるのか
  • 単元理解ではなく、問題の読み取り方に課題があるのか

を分けて考える必要があります。

ここを分けずに「とにかく今の単元をやり直そう」と進めると、頑張っても空回りしやすくなります。


つまずきは“今”ではなく“前の単元”にあることが多い

子どもの勉強を見ていると、今まさに間違えた問題が原因に見えます。
でも実際には、そこで表面化しただけで、根っこはもっと前にあることが珍しくありません。

たとえば算数・数学なら

  • 文章題が苦手に見える
    → 実は割合や単位の感覚が弱い
  • 方程式ができない
    → 実は四則計算や分数の処理が不安定
  • 図形が苦手
    → 実は問題文の条件整理が苦手

たとえば英語なら

  • 長文読解が苦手
    → 実は基本文の語順があいまい
  • 英作文で止まる
    → 実は主語・動詞の感覚が弱い
  • 文法問題が解けない
    → 実は単元の丸暗記で、使い分けができていない

このように、今見えている苦手と、実際の原因がズレていることがあります。
だからこそ、**「どこができないか」より「どこから崩れたか」**を見ることが大切です。


家でできる見つけ方3ステップ

家庭で全部を完璧に分析する必要はありません。
まずは、つまずきの場所を大まかに見つけるだけでも十分です。

1. 間違えた問題を「できなかった理由」で分ける

テストや宿題の間違いを見たときに、ただ丸つけして終わるのではなく、

  • 計算ミス
  • 問題文の読み違い
  • 解き方がわからない
  • 覚えていない
  • 途中までは合っているが最後で崩れる

のように、理由をざっくり分けてみてください。

ここで大事なのは、「バツだった」で終わらせないことです。
同じ不正解でも、原因はまったく違います。

2. 似た問題で、1つ前の内容まで戻る

今の問題ができなかったとき、すぐ同じレベルを反復するのではなく、1つ前か2つ前の段階に戻ってみます。

たとえば、

  • 方程式が苦手なら、文字式や分数計算に戻る
  • 英文並べ替えが苦手なら、基本文の語順に戻る
  • 文章題が苦手なら、計算だけの問題に戻る

というイメージです。

ここで急に解けるようになるなら、原因は今の単元そのものではなく、その手前にある可能性が高いです。

3. 子どもに「どこが難しいか」を説明してもらう

親が教える前に、子ども本人に

「どこまではわかる?」
「どこから急に怪しくなる?」
「何がいちばん困る?」

と聞いてみてください。

うまく説明できなくても構いません。
話してもらうことで、

  • 言葉の意味が曖昧なのか
  • 手順が整理できていないのか
  • そもそも何がわからないかも見えていないのか

が少しずつ見えてきます。


点数よりも「どこで止まったか」を見ると会話が変わる

成績が気になると、どうしても点数に意識が向きます。
でも家庭で大事なのは、点数そのものよりも、どこで止まったのかを見ることです。

たとえば、

「なんでこんなの間違えたの?」
ではなく、
「どこまではわかってた?」

「もっと勉強しないとダメだよ」
ではなく、
「ここは計算の問題? それとも意味がわからなかった?」

という聞き方に変えるだけで、子どもも話しやすくなります。

親子の会話が責める方向になると、子どもはますます「わからない」を隠しやすくなります。
反対に、原因を一緒に探す空気になると、立て直しやすくなります。


家庭で見つけきれないときは「答案から原因を見える化」する方法もある

とはいえ、忙しい毎日の中で、親が毎回そこまで細かく見るのは大変です。
子どもによっては、答案を見ても

  • 何が弱点なのか
  • どの単元を優先して復習すべきか
  • どこから戻ればいいのか

が、なかなか見えないこともあります。

そんなときに役立つのが、答案からつまずきの傾向を見える化する方法です。

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「勉強しているのに伸びない」状態は、努力不足ではなく、
見直す場所がズレているだけのことも少なくありません。

だからこそ、やみくもに問題集を増やすより先に、
まずはどこで止まっているのかを知ることが大切です。


まとめ

子どもが勉強につまずいているとき、親が最初にやるべきことは、
「もっとやらせること」ではなく、どこで止まっているのかを見つけることです。

今の単元だけを見ても、原因がそこにあるとは限りません。
前の単元、基礎の理解、問題文の読み取り方など、根っこは別の場所にあることがあります。

家庭で見るときは、

  • 間違いを理由で分ける
  • 1つ前の内容に戻る
  • 子どもに説明してもらう

この3つを意識するだけでも、かなり見え方が変わります。

それでも見つけにくいときは、答案から原因を整理してくれる仕組みを使うのも1つの方法です。
大事なのは、子どもを責めることではなく、つまずきの場所を一緒に探すことです。


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