目次
勉強について行けているか聞いても生返事
息子が小学校に上がり、
小学校4年生くらいから起きていたこと。
それは学校のことについて聞くと、
遊びや友人関係などはよくしゃべるのに、
勉強の内容になると『まあまあ』などの曖昧な返事になるということ。
やけに大人びた印象の口調になるのが印象的でした。
成績はその頃から、
段々と確実に落ちていき、
悪い結果のテストを前にしても黙り込む。
当時は塾に行かせていたものの、
その結果は全くと言ってよいほど出せず、
それらの理由は中2の夏休み前に、
大きな事件に発展したことで反映します。
今回はあの頃を振り返って、
彼の中で猛威を振るっていた、
『何がわからないかわからない』の正体と、
そのわが家での対策方法をまとめます。
この記事は以前書いた、
息子の高校受験までの、
戦いの記録を細分化・再編集したものです。
↓大本の戦いの記事はこちら↓
⇒自宅学習支援システムをなぜ作ったのか? 子どもの成績が上がらない苦悩とスマホ依存症
スマホを隠し持っていた結果どうなったかも書かれています。
他人事のようになる理由
まず、一番大きかった原因は、
部屋に隠し持っていたスマホで、
1日10時間以上も動画サイトとゲームに没頭していたこと。
(わざわざダミーの宿題を広げて、やってるふりで隠しながらやる徹底ぶり)
これが何よりでしょう。
まだまだ未熟な脳神経のつながり。
欲求がすぐに満たされるスマホへの長時間の接触。
活字の文章のように、
分からないことでも多少追う事で、
正解に結びついていく学習のエッセンスすらない、
ただの刺激。
これだけでも相当な脳疲労。
そこにいわゆる『小4の壁』とも言われる、
学校の学習のステージアップ。
※『小4の壁』に関する詳細はこちら
⇒小4の壁はなぜ起こる? 算数のつまずきが中学で響く理由
理解できない事が多くなってきた時、
完璧主義の素質のあった彼が、
早々に現実を諦めた瞬間でした。
そして、それらのマイナスに気づかれまいと、
会話の内容が不理解な物に近づくと、
平静を装った態度で返す。
そうすることで、
不安要素を無いものにする、
『ちょっと大きなお友達のナイナイ』。
これは多分、
その子どもの性質や性格で、
返す態度は大きく変わるものでしょう。
(反抗型、無視、自己評価低下などなど)
何が『何がわからないかわからない』か分からない
社会で大人も経験するのではないだろうか?
自分でもそうだし、
新入社員に感じることもあるかもしれない。
『何がわからないかわからない』
そこから起こる自発的な質問や、
勉強などの努力に向かえない、
静かで小さなパニック状態。
多くの場合
・眼の前の事の関連知識が足りない
・『ちゃんとしないと』への強迫観念
・変化する環境へ対応する経験の無さ
これが引鉄となり、
更に全体像がぼやけてしまうわけですが、
特に経験に乏しい子どもでは、
言いようのない不安に突き動かされている状態になるわけで。
大人の場合
・何が不安か
・何が必要か
・なぜ、それではいけないのか
・どうなりたいか
・やりたいこと
・やりたくないこと
など紙に状況を振り返って書いていくだけでも、
かなり心理的な整理になるものですが、
子どもの場合はそれが難しいことがほとんど。
客観的に自分の状態を言い表せないことで、
より不安定で他人事のような、
離人症にも近い状態になるケースがあります。
(息子の場合は更に、隠れ持ったスマホへの逃避が関与していた)
放置した『分からない』をつなげる
大人なら自己評価をし直したり、
先に挙げたような、
状況のリストアップ。
では、子どもならどうすれば良いのか?
一番分かりやすいのは、
今の自分の力と、
足りない力を見える化するのが一番。
それはテストの点数だけではなく、
より具体的な単元レベルでの見える化です。
・自分のものにできていない公式
・必要な文法の知識
・暗記にも向かえない分野の名称
特に一斉模試などの有料の学力テストだと、
現在の範囲までで足りない単元を、
教科ごとに事細かにできるのでおすすめです。
※我が息子の場合は、それだけでは間に合わなかったので
自分で分析システムを開発しましたw
そのシステムを更に高性能にアップグレードしたものがこちら
⇒TENsNAP家庭用 | AIが「つまずきの根っこ」を特定。小中高12年間の学習ログ
苦手の可視化
さんすう/数学、英語、国語などの、
単に暗記でカバーしきれない教科以外で、
『苦手で……』という場合。
(要は憶えるだけで点数が上がる教科が苦手)
または文章問題になると、
極端に正答率が落ちる場合。
これは『小4の壁』のように、
出題される問題が、
勢いや手癖で超えられない領域に来ている可能性があります。
・何を求められているのか分からない
・直前の範囲でつまずいたから今も苦手意識
こうした繰り返し経験すれば超えられるものが、
マイナスなイメージに引っ張られて、
立ち向かう以前に疲弊している場合もあります。
これらを単に『読解力がないから』と、
ただ根性論に持っていっても、
何かでつまずけば元の木阿弥。
・どの教科の範囲が苦手か
・どの単元でつまずきがあるか
これらが明確にできれば、
一歩ずつ進んでいく行動力が確保できます。
『将来、自分は何になりたいか?』
そういったものも、
こうした確実に積み上げられる事が、
後の大きな支えや起爆剤になるものです。
振り返りは全てやるべき?
全てはやる必要はないでしょう。
つまずいた期間がそれほど長くなければ、
1日を一目で分かるスケジュール表にして、
宿題などの今やるべきものとは別時間で確保することをおすすめします。
ただ、我が息子のようにその期間が長かった場合、
現行の勉強にも影響が出てしまう事があります。
学校の勉強は過去から未来に繋がる、
相対的なものでもありますが、
過去につまずきがあっても、
進んだ先で理解できてしまうことだってあります。
一番大切なのは、
一歩ずつ進み始めたクリアな意識で、
『この問題を解決しよう』という、
自発的な意識が芽生えていることが大切ではないかと思います。
まとめ
『何がわからないかわからない』
実際、これを自発的に言えるだけで、
かなり深刻度は低いかもしれません。
逃避せずに答えられているわけですから。
大人としてこれをいきなり言われれば、
『ええ? どこから理解してなかったの?』
『もう全て分かっていないんじゃないか?』
と不安にもなります。
この時にこちらが受ける不安も、
相手が『どれをどこまで進んできたか』が分からないから、
より不安を掻き立てられている側面もあるでしょう。
相手の頭の中は覗き込めないわけなので。
ここでいきなり
『意識改革!』
『目を覚ませ!』
とか言っても困るだけ。
(そういう上司がいたら無能だなと思いませんか?w)
現在位置と、
必要最低限の一歩が分かれば、
不安に借り立たせられるステージはクリアしたことになります。
この記事は息子の高校受験までの、
戦いの記録を細分化・再編集したものです。
大本の戦いの記事はこちら
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これらに関わるシリーズはこちら
⇒『教育のこと』


