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息子が小学4~5年から、
中学2年の秋ごろまで陥った、
スマホ依存症の代償と対策

これらをかなり正直にまとめています。

ただ、僕は医師でもなければ研究者でもありません。
ただの父親です。

心に関わる大切な事。

あくまで、
とある一家に起きた出来事として、
『そういう事もあるのか』
と思う程度でお願いします。

(※注意:あくまでわが家でのケースです。
不眠になったり、感情の振れが治まらないなどがある場合は、
医師に相談して適切な指示を受けてください)

※この記事は以前公開したものを、
より細かく深度を上げた内容になります。

小学校高学年~高校受験までまとめた戦いの元記事はこちら
自宅学習支援システムをなぜ作ったのか? 子どもの成績が上がらない苦悩とスマホ依存症


スマホ依存症? 経緯【前半戦】

1.最初はデジカメ代わりに持たせた
⇒お出かけの時にカメラ代わりに使おうねと触らせるが、普段は預かる

2.小学校での友達がやっているスマホゲームをやりたがる
⇒時間を決めて、古いスマホでのプレイを許可

3.スマホはリビングでだけの約束
⇒宿題や勉強の時間は確保、
リビングだけの制限で古いスマホを与える

4.調べ物のために古いタブレットを一時的に貸した
⇒ネットにセーフティをかけて、
一時的に本人の部屋でも使用を許可した

5.小学校4~5年生にかけて学力の低下が起こる
⇒部屋に様子を見に行くと、
勉強や宿題はしている様子(後にフリだったと発覚)

6.提出物や課題を一切出していないことで問題化
⇒学校の宿題や課題はもちろん、
塾でも一切提出せず、ボーッとしていた

7.いつの間にか使用していないタブレットを部屋に持ち込んでいた
⇒問題発覚からWi-Fiの使用量を確認して、
『1日平均10時間以上』使用していたと発覚

8.スマホとタブレットを回収、Wi-Fiのパスも変更
⇒自由を求めての隠れた行為、
自由は自分の由で権利を掴むものだと説教

9.一時的に本人の様子は回復・学力もやや持ち直す
⇒長時間のスマホの使用で、
脳疲労や感覚が鈍くなっていたのが解消される


スマホ依存症? 経緯【後半戦】

10.中学に入学、友人関係のために、スマホの使用を制限付きで再開
⇒親として非常に悩んだ。
厳しさと友人関係と、かなり揺れた出来事

11.再燃と再発覚
●中学2年、リビングのみの約束のゲーム機を部屋に隠し持つ
⇒リビングに置いた、
ゲーム用のケースに充電ケーブルを指して偽装
彼の部屋で本体が見つかり発覚

●再び学力の低下が起こる
⇒ゲーム機持ち込み事件あたりから再び学力が低下

●夏休み前に『提出物を全く出していない事件』が発覚。成績表に1がつく
⇒小学校時代の問題再燃

●使用していない古い親のスマホを隠して使用していたことが発覚。1日平均10時間以上
⇒一度、古いスマホのデータを使用するために、
新しいWi-Fiのパスで繋げた履歴があだになる。
その少し前から頭痛を訴えて学校を休むことも起こっていた
(眼精疲労が原因?)

12.完全遮断後の離脱
●ネットに繋がる全ての機材を没収。提出物を全て遡ってリカバーさせる
⇒自分で夏休み中の1日のスケジュールを立てさせて履行
ただ、1日の成果報告を義務化していたが、
違和感を得る点があった

●夏休み終了から1ヶ月後、携帯Wi-Fi端末から8月中の使用量が届く
⇒すでに使用していないはずの携帯Wi-Fi端末から、
1日12時間以上、80GBの使用通知が届いて発覚
自宅のWi-Fiのパスが変わっていたため、
親の部屋から携帯Wi-Fi端末を持ち出していた

●親の部屋から盗んだ旧式のタブレットと、携帯Wi-Fi端末を没収
⇒これで完全にネットから隔絶された環境となる

それでも物置から古いゲーム機を引きずり出したりと依存が発露
⇒思い出にと残していたが、全て処理

13.回復へ
●父親が激昂した日の夜
⇒自分から『もう自分ではコントロールできないから、お父さんが持っていて欲しい』と、
学校で支給されていたタブレットを渡しに来た

●事件から一ヶ月程で、正気に戻ってきた様子がうかがえた
⇒やけにノリだけで合わせてくる
勉強の話に曖昧でやけに大人びた返し方をする
これらが消えていった

●自宅学習が軌道に乗り始め、デジタル依存が抜けたのが明らかになる
⇒逃避していた感覚から、眼の前の目標に集中が始まる


家族との関係は良好だった

子どものスマホ依存症の原因で、
時折言われるのが、
『親子関係や、夫婦関係が良くない』
だが。

むしろ逆に仲が良かったし、
色々とお互いに気軽に話す関係だった。

不安になって調べた時に、
そういった要因が書かれていて、
かなりショックを受けたのを憶えている。

しかし、
色々な要因が重なって起こるもので、
一概に『これが原因』とは言いにくいものではないだろうか?

少なくとも、
家庭環境に原因があるケースではないと思っている。


元々が過集中しやすい性質

息子は生まれつき、
過集中しやすいタイプではあった。

友達と遊びに行って、
虫を捕まえるのに夢中になりすぎて、
ひとり暗くなっても帰らないとか

気に入ったDVDを延々と繰り返し観る

動画配信サービスで、
気に入ったシリーズがあると、
自分ではコントロールが利かなくなる

スマホの視野の狭さや、
夢中になった時に近づく距離感は、
まさに没頭するのに最適とも言える状態。

こうした『手の内で自由にできるもの』への執着は、
かなり強い性質だと思う。

※これら性質にも関わる内容の記事はこちら
何がわからないかわからない子どもの正体と対策|勉強につまずいたとき親ができること


本から得られる刺激と、スマホとの違い

彼が延々と時間を浪費していたのは、
主に『動画サイト』と無料のスマホアプリだった。

これらが知識を育てるのに良いかと言えば、
僕としてはNOと言わざるを得ない。

確かに動画サイトを延々と観続けた彼は、
時々大人でも驚くような知識がある時がある

しかし、外来魚の正式名称だったり、
特殊な装置の名前だったり、
彼が好んで観ていたものの名称に過ぎない。

それらの周辺の知識は欠けているし、
会話の中でバランスよく発言できるかと言えば、
けっこう危うい。

これは『欲しい刺激がすぐに手に入る功罪』ではなかろうか?

本や質の良いドキュメンタリー番組などであれば、
欲しい知識に行き着く前に、
前提であったり周辺知識に触れる時間が発生する。

こうした前後のある知識は、
会話の中で膨らみを持たせたり、
説得力をもたらす要素になりやすい。

単発で情報を得られる状態だと、
一見コレは非効率で無駄な知識にも見えるが、
実際は積み上げていくものに、
そうした無駄なものは重要だったりする。

急がば回れ

先人の知恵は偉大だ。


取り上げられた時の行動

(※あくまでわが家でのケースです。
不眠になったり、感情の振れが治まらないなどがある場合は、
医師に相談して適切な指示を受けてください)

スマホやタブレット、
携帯Wi-Fi機器などを、
取り上げる時の様子。

これも個人差があるとされるものの、
特に感情を乱すことも、
反抗することもなかった。

ただ、自宅での意識下で常にあった刺激がなくなり、
手持ち無沙汰になったのか、
様子を見に行くと何かしら玩具が机の近くに……。

結局それらがまた、
現実から目を背ける事になるので、
彼の部屋からそれらも没収。

かわいそうではある。

それでも、
現実感が取り戻せない限り、
より辛い未来しか無い。

※現実感を失った先に何が起きたかの詳細はこちら
提出物を出さない中学生男子の心理と対策|内申点にどう響く?


取った対策・失敗した対策

例えば禁煙する時に体験する地獄は、
ニコチンが体から抜ける離脱症状が2日間ほどで、
肉体的に非常に苦痛を伴う。

しかし、本当に辛いのは、
その後に訪れる『いつもはこのタイミングで吸っていたんだよなぁ』という、
行動に対する精神依存

─── 依存は『やめた瞬間』より、
『いつもこのタイミングで触っていた』という習慣の反動のほうがきつい

息子の場合はニコチンではなくデジタル依存だが、
常に自分が求める刺激を得られる状態は、
薬物で強制的に感情を作用するのに似ている気がする。

映画なら2時間で1~2回、
心を揺さぶられれば強い印象に残るが、
ネット上で得られる刺激は、
数分で1回の頻度と言っても過言ではない

それが毎日、
何ヶ月も脳内で起こっていたら、
本来では有りえないバランスになるのは当然ではなかろうか?

『いつもはこう生活していた』

これをスパッと止めて、
自前で得られる満足感や安定に、
本来の感情のあり様に戻るのが手っ取り早い。

そうすれば体も適応して、
適切なバランスに戻っていく。

ただ、禁煙も一気に止めてしまうのが合っている人もいれば、
突然やめると分泌系の再起動が追いつかず、
禁煙鬱などの症状が出る場合もあるので、
性質を見極めて寄り添うことが重要

特に中学生の生活は、
その多くが学校での出来事が中心になる。

学力の遅れや『何がわからないのか』が見えないままだと、
不安はスマホや動画への逃避を強めやすい。

だからこそ、
問題用紙と解答用紙からつまずきを見える化する
自宅学習サポートシステムの開発に踏み切ったりもした。

※この『自宅学習サポートシステム』を更に突き詰めたのはこちら
TENsNAP家庭用 | AIが「つまずきの根っこ」を特定。小中高12年間の学習ログ

(※あくまでわが家でのケースです。
不眠になったり、感情の振れが治まらないなどがある場合は、
医師に相談して適切な指示を受けてください)


まとめ

息子との数年に渡る、
これらの出来事を振り返るにあたって

スマホ依存症は『甘え』や『だらしなさ』ではなく
受ける刺激に合わせて起こす、
脳の適応だと強く感じた。

現実からゲームや動画に『逃げている』

実際にそうではあるのだけど、
その奥には

・現実で受けられない満足感を補填している
・本来得られていたはずの安心感の代替
・それらが続くことで起こる自前での安定の喪失

対応だけでなく、
『なぜ、依存する事になったのか?』
『それで埋めようとしていたのは何か?』
を明確にする事が重要だと思う。

そうでなければ、
強制的にデジタルデトックスをした所で、
もとに揺れている不安や渇望は消えておらず、
他の何かを求め始める可能性が考えられるのだから

※この記事は以前公開したものを、
より細かく深度を上げた内容になります。

小学校高学年~高校受験までまとめた戦いの元記事はこちら
自宅学習支援システムをなぜ作ったのか? 子どもの成績が上がらない苦悩とスマホ依存症

※子どもの教育に関するシリーズはこちら
教育のこと


▼記事中に出てきた家庭学習サポートシステムの完成形、製品版