47歳、女性。
この歳になって、まさか本格的な転職活動をすることになるとは思っていなかった。
いや、転職自体は別に珍しいことではないんでしょうけど、私の場合、理由があまりにもシンプル。
お金が足りない。
キャリアアップしたいとか、新しい世界に飛び込みたいとか、そういう立派な話ではなく。
生活です。生活。
我が家では家業としてアパレルの通販をやっているのですが、去年の冬から売上がどうにもよろしくない。
春になれば少しは持ち直すかな~と思っていたものの、春が来ても売上は春めいてこない。
季節だけが順調に進んでいく。
私もパートで働いてはいたのですが、そもそも勤務先から提示されている時間が短い仕事だったので、
「もっと働かせてください!」と言ったところで増やせるものでもなく。
家業の売上が戻らない。
パートの時間も増やせない。
生活費は減ってくれない。
あら。詰んでる?
いやいや、詰んでる場合ではない。
ということで、フルタイムで働ける仕事を探すことにしました。
47歳、車なし、県境暮らし。転職市場へ出陣
さて、仕事を探しましょう。
まずは私のスペックをご紹介。
・47歳、女性
・埼玉県の端っこ、ほぼ県境在住
・車なし
・本職はデザイナー
・事務経験は少々
・体力にはまったく自信なし
・更年期の症状もぼちぼち登場
・耳が悪く、補聴器を使用中
こうして並べると、なかなかの仕上がりです。
特に問題なのが、郊外なのに車がないということ。
求人を見ていると、
「車で15分!」 近いですね。車があれば。
「マイカー通勤OK!」 ありがとうございます。車があれば。
「無料駐車場完備!」 至れり尽くせりですね。車があればな。
電車で行こうにも、駅から遠い工業団地だったり、バスがあっても本数が少なかったり。
地図上では近所なのに、公共交通機関を使うとちょっとした旅行になる場所が普通にあります。
そして年齢。
求人には若手育成を前提と書いてあるもの。年齢縛りは無くともトップのイメージ画像がもう20代ほぼ新卒。
47歳のおばちゃんとしては応募する前から気後れすることもしばしば。
年齢不問と書いてあっても、果たして47歳を想定しているのかどうか。
もちろん応募してみなければ分からないのですが、そもそも通勤できる仕事を探すだけでも一苦労です。
本職はデザイナー。でも近所にデザインの仕事なんかない
私のスキルとしては長年デザイナーとしてやってきました。
なので、普通に考えればデザイン関係の仕事を探すのが一番いい。
でも、ないんですよ。近所に。デザインの仕事なんか。
いや、探せばゼロではないのかもしれない。
しかし車なしで通勤できて、自分の経験が活かせる仕事となると、なかなかないんです。
そんなわけで、最初から自分のスキルは諦め、事務職を中心に探しました。
事務経験は、今のパートで経理関係や伝票処理、請求書・見積書の発行、電話対応などを合わせて数か月。
以前の会社でも、人手不足のときに半年ほど事務のピンチヒッターをしていました。
まったくの未経験ではない。
でも、バリバリの事務員というわけでもない。
事務の世界に片足を突っ込んだことがあるデザイナー。
そんな感じです。
希望条件は、
・自宅から自転車で通える
・電車なら1~3駅程度、片道30分以内
・時給1,500円前後
・デスクワーク
・できれば実働8時間
そんなに無茶なことは言っていないつもりだった。
むしろ47歳という年齢や経験を考えて、そこそこ控えめな希望のつもり。
この頃は、まだそう思っていた。
ゴールデンウィーク。時給パートは休んでいる場合じゃない
転職活動を始めたものの、そう簡単に仕事は決らず。
そして世間はゴールデンウィークに突入。
みんながお休みしている間にも生活費は発生するわけで。
求人の選考も進みにくいし、だったらこの期間だけでも働こう。
そう思って、タイミーに応募。
実働8時間の立ち仕事。
普段はデスクワークばかりなので、多少はきついだろうと覚悟もしていた。
世の中には毎日8時間立ちっぱなしで働いている人が山ほどいる訳で。
私だって大人です。
47年間、何とか生きてきました。
8時間くらい働けるでしょう。
そして翌日、寝込みました。
……。おい。
フルタイムの仕事を探しているんじゃなかったのか、私。
たった1日、実働8時間立ち仕事をしただけで、翌日が使い物にならない。
これでは週5日働いたらどうなるのか。
土日で回復するのか?
いや、そもそも金曜日まで生きていられるのか?
もちろん、慣れない仕事だったこともある。
初めての場所。
初めて会う人たち。
勝手が分からない仕事。
身体だけでなく、気も相当使った。
体力がないのは知っていたけど、メンタルまでこんなに弱かったっけ?
と、なかなかに凹んだ訳です。
タイミーでお金を稼ぎに行ったはずが、自分の弱点を大量にお土産してきた。
体力をつければいい? それができたら苦労しない
そもそも、私は長年、身体を動かさない生活をしてきました。
前職は自転車で7分。歩いても15分。
しかもデスクワーク。
今のパート先も徒歩5分。
こちらもデスクワーク。
通勤が楽すぎて、体力をつける機会がない。
贅沢な悩みのようですが、いざフルタイムの仕事を探すとなると、これが結構な問題です。
じゃあ筋トレすればいいじゃない。
そう思うよね。
私も思う。
でも、ちょっと筋トレすると翌日から筋肉痛で大変なことになるんですよ。
体力をつけようとする。
筋トレする。
筋肉痛で動けなくなる。
仕事や家事に支障が出る。
体力づくりのために日常生活が破壊される。
何のためにやっているんだと。
もちろん、もっと軽い運動から始めればいいのでしょうが、もともと体調が不安定なこともあり、気軽に始められないままここまできた。
正社員を辞めた理由も、体調だった
実は、以前の正社員の仕事を辞めた理由にも体調が関係しています。
退職前の1年半ほどは、職場のストレスと更年期の症状が重なって、体調不良のオンパレードでした。
大病をしたわけではありません。
でも、あっちが不調になったと思えば、今度はこっち。
特に夏場や冬場はひどく、休日や長期休暇のかなりの時間を寝て過ごしていました。
平日は働く。
休日は回復する。
また平日は働く。
休日は回復する。
私の休日、充電器かな?
しかも、充電しても満タンにならない。
そんな生活を続けて、これでは長く働けないと思い、正社員を退職しました。
それからは家業と短時間のパートを組み合わせて生活していたわけですが、今度は収入が足りない。
身体のためにフルタイムを辞めたのに、生活のためにフルタイムへ戻る。
人生、なかなかこちらの都合を聞いてくれません。
8時間働きたい。でも、8時間働けるのか?
転職活動を始めたときは、実働8時間の仕事を探していました。
だって、お金が必要なんですもの。
7時間より8時間。
時給が同じなら、当然8時間の方が稼げます。
ところがタイミーで寝込んだことで、その考えが揺らぎました。
1日だけなら何とかなるかも。
でも週5日となると?
通勤もある。
新しい仕事を覚えなければならない。
人間関係も一から。
そこに更年期の不調が重なったら?
無理をして就職できても、身体を壊して辞めることになったら意味がありません。
とはいえ、短時間勤務では生活できない。
働かなきゃ生活できない。でも働いたら身体がもたないかもしれない。
どうしたもんか。
そんなことを考えながら求人を眺めていたところ、ひとつの派遣求人が目に留まりました。
時給1,400円。実働7時間。自転車で20分。事務職。
お給料は、正直ギリギリ。
実働7時間なので、1日9,800円。
月20日働いて19万6,000円。ここから社会保険料や税金などが引かれます。
生活が楽になる金額ではありません。
でも、自転車で通える。
しかも7時間勤務。
これなら、何とか続けられるんじゃない?
お金は厳しい。
でも身体も心配。
47歳の私は、いきなりこの二択に悩まされることになりました。
とりあえず応募してみることに。
そして、すんなり職場見学へ。
思ったより話は順調に進み、どうやら採用してもらえそうな雰囲気。
「ここで決めた方がいいのかな」
そう思い、自分に言い聞かせようとしてたところ。
ところが、ところがです。その翌日。
別の派遣会社から、こんな仕事が舞い込んできた。
時給1,700円。実働8時間。自転車で30分。半年後には正社員登用予定。
……。ちょっと待って。
1日のお給料、3,800円も違うじゃない。
しかも正社員になれるかもしれない?
身体の心配はどこへやら。
俄然やる気の出る時給1,700円。
体力うんぬん言ってる場合じゃない。
さて、どうする私。


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