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Episode

禍々☆パラディン ~初恋は実らない方がいい~

第十一章 聖教戦争

【幕間Ⅻ】新たなる勇者伝

 小雨の降る明け方の、名も無き街道を歩く青年の姿を、朝摘みの収穫帰りの老いた農夫が不思議そうに眺めている。

 この辺りでは見かけぬ髪色、そして全身純白の甲冑に身を包み、白い仮面で目元を覆った彼に声を掛けたものかどうか悩んだ。目立ち過ぎる事、明らかに高貴な家柄であろう格好から、農夫は『なんか知らんけど貴族だろうし面倒くさそう』と知らぬフリを決め込む。

 小雨の街道を、摘んだばかりの茶葉を載せた、老いさらばえたロバの荷車が青年とすれ違ってゆく。

 ここはアケルから遥か東、ブエラ領に程近い山岳地帯。辺境に程近いブエラは、セオドアとアースラが傭兵暮らしをしていた、紛争耐えぬ地域である。国家は目まぐるしく入れ替わり、遠くまでは管理が行き届かず、この辺りは事実上無政府状態に近い土地。

 貴族と見れば面倒臭がる農夫、それもおかしな事ではない。土地は肥沃では無いものの、古くから茶葉の栽培で安定してきた彼らにすれば、政府がどうであるかは税率だけの問題である。悲しいかな支払った税金に見合った、暮らしの充実を期待する気持ちなど、持ち合わせてはいない。
 ある意味、都会よりサバサバ系である。

 都市部で行われる貴族同士のチャンバラは、彼らからすれば対岸の喧嘩祭り。まして若い貴族ともなれば、総じて皆、踏ん反り返った話の通じない野生生物のようなものばかりである。目を合わせたら噛みつかれるだけだ。

「はあ〜っ、これからどーしよう……」

 ゴトゴトと農夫の引く荷車が去り、その姿が見えなくなった頃、ふと青年がつぶやいて立ち止まる。春まだ浅い山岳地帯に白い息を吐き、仮面を外して霧雨の降る空を見上げた。

「さっきのお爺さん、いやにジロジロ見てたなぁ。やっぱり田舎の老人は閉鎖的なのかなぁ。何処に行けばゆっくり出来るんだろう」

 老人と青年は、お互いに植え付けられたステレオタイプに従って、接触を嫌ったに過ぎない。教団と背教者、それも結局はレッテルを貼る事で、そう世間がみなすようにしているだけ。極光星騎士団などはその最たる存在なのだが、彼はまだそれに気が付ける程、心の余裕は持っていなかった。

「 ─── ッ⁉︎」

 その時、にわかに青年の表情が険しくなり、腰の聖剣に手を伸ばした。西側、アケル方向から何かが近づいてくる気配を感じたのだ。

 若いとは言え、長年の訓練に裏付けられた索敵能力が、この鋭敏な感受性を可能にしている。隠れるか、闘うか、彼の葛藤が激しく答えを迫られる中、果たしてそれは彼の目前に姿を現した。

、ここにおられましたか〜! ずいぶんと心配しておりましたぞ!」
「ビエスコか。僕はもう団長なんかじゃない……」

 白い甲冑姿の青年、元第三師団団長カールは、同じく元副団長ビエスコに、苦し気な表情でそう吐き捨てた。

「これは失礼を。しかし、あなたを『勇者ハンネス』とはお呼びしたく無かったもので」
「くっ! 敵前逃亡する勇者など、有り得ないからな! 済まない、君がそう呼びたくないのは当然だ。僕は勇者を装う資格すら無いんだ……」

 アケル中央部州エルトニアの戦場で、カールは敵前逃亡を犯した。『プラチナブロンドの僧服女恐怖症』を持つ彼が、まさかそれを植え付けたご本人の登場となれば、勇気や責任感ではどうにもならない。むしろ恐怖症の重症化にしかならない未来しか、あの場には残されていなかっただろう。

 しかし、『敵前逃亡』は極光星騎士団ではにすら値する大罪である。

 カールはこの場でビエスコに討たれるのなら、それでも良いと思っていた。見ればビエスコの装備は激しく傷んでいて、魔力も微弱、その顔色の悪さからあの後戦況がどうなったのかはうかがい知れる。

「いえ、そう言う意味での『お呼びしたくない』ではありませんぞ? 自分にとってあなたは『カール団長』であって、勇者ハンネスとは別の、尊敬すべき人物なのです」

 そう言って弱々しく微笑む無骨な髭面に、カールは困惑していた。

「僕はもう……団長なんかじゃない。勇者役の茶番すらこなせない役立たずさ。それに敵前逃亡は極光星騎士団では極刑、諮問委員会送りの大罪。最早、騎士団員ですらないも同然。さあ、君の手で僕を裁くといい!」

 ビエスコはそれを聞き、しばらく目を閉じると、疲れ切った顔におどけた表情を浮かべて見せた。

「そうでしたな。今団長は『勇者復活』を任命されておりました。では、今のあなたには、騎士団の戒律は関係ありませんな♪」
「……なッ⁉︎ 何を言って……!!」
「それに自分は引き続きあなたの補佐役。このビエスコ、あなたを支えるお役目を拝命し、至上の喜びにございますぞ♪ さあ、次は何処へ行きましょう上官殿?」

 カールはその時、ビエスコが何故自分を責めないのか、不思議を超えて大きな不安を抱いた。

「な、何が至上の喜びだッ! 君ほどの優秀なベテラン騎士が、こんな年下の補佐なんて、本当はずっと腹立たしくも思っていたんじゃないのかッ!」
「 ─── 自分は今年で四十六になります。帝国騎士団時代も含めて、今まで色んな騎士を見て参りましたぞ? 自分より若い者に先を越され、年下の上官に仕えた事だってたくさんあります」

 ビエスコは懐かしそうに小雨の降る空を見上げ、口髭の端を指でなぞり、いつもの穏やかな口調で続けた。

「あなたには自惚れと笑われてしまうでしょうが、自分は剣の腕にはそれなりの自信があります。長い騎士団生活で、下をまとめる能力もあると自負しております」
「……いや、その通りだよ。君は素晴らしい騎士だ」
「ははは。確かな実力をお持ちのあなたにそう仰られますと、流石に照れてしまいますな♪
しかし、今まで自分を追い越して行った者達のほとんどは、そうではなかった。ただ愚直に使命を果たし、真面目に己を鍛える事が、騎士道の高みに繋がると信じ込んでおったんですなぁ……。
あ、いや、お恥ずかしい。貴族、生まれ、コネ。一定以上の出世に、そういったものが不可欠だと知ったのは、情けなくも三十にもなろうかと言う頃でありました」

 ビエスコは寂しそうな笑いを浮かべ、カールを真っ直ぐに見つめた。

「そういった者達は総じて空っぽでしたぞ。しかし、あなただけは違った」
「…………」
「自分の生まれや地位に慢心する事なく、あなたは周囲の期待に答えようと、常に努力をされておられた。わずか十八にして、正規騎士として聖剣拝領。団長にのし上がり、そろそろ任期を全うする。口では『めんどい』とか『眠い』とか『肌荒れ休暇が欲しい』とか仰られていても、あなたは確かに団長であり、強かった」

 カールは天才であった。最年少での団長抜擢、そしてローオーズ領ホーリンズでの初の敗北まで、一度たりとも任務を失敗した事は無かったのである。

「初めて、自分は上官として尊敬できる人物と出会い、補佐をする事の楽しさも得られた。いやあ、気付きとは素晴らしい。いくつになっても、勉強する喜びに恵まれるのは、胸が熱くなるものですぞ」
「…………」
「普段はぐうたら……失礼。やる気が無いように見せていても、皆に語りかける時は雄々しく、凛々しく、高潔であられた。それに奇しくもあなたは勇者と同じく、男爵家の三男」
「……あ、今はちょっと勇者の話はやめて?」

 上目遣いでそう懇願するカールに、ビエスコは歯を見せて笑った。

「はっはっは! いやいや、言わせて下さい。期待に応えようとする姿の根底には、そのお立場もあったのかもしれない。しかし、最初はどうあれ、団長という重責を全うする事は、己の足腰を鍛えるのと同じでしょう。そしてそれは、見る者に勇気と希望を与えさえする、人としての美しい姿。
─── あなたはこのビエスコにとって『勇者』なのですぞ」

 カールは頰のこそばゆさで、自分が涙している事に気がついた。何故なのかは分からない、ただ、涙がひとつふたつ、静かに溢れていた。

「あなたはまだ二十二、世の男子もその辺りで一度考えや生き方を、見つめ直す時期に差し掛かるものですぞ。それは辛い時期になる事も多いが、もがいた時間は無駄にはなりませぬ」
「……ビエスコ……僕は、僕は……」
「はい? 何でございましょうか上官殿」

 カールはとうとう嗚咽を漏らし、ビエスコの両腕を掴むと顔を上げた。

「僕……これからどーすりゃいいの? 教団帰るの……ヤダよぉ」

 素直と言えば余りに素直。二十二歳の心の叫びに、ビエスコは笑いもせずに『フム』とうなずき、穏やかな声で言う。

「とりあえず、ごめんなさいしに帰りま……」
「いやだッ! 怒られるのキライだもん! 絶対怒られる! 大司祭に怒られるもん!」

 ビエスコが苦笑しながらも『この人、こうだったわ』と安堵した時だった。ふたりはほぼ同時に、カールが今来た道の方へと、弾けたように振り返る。

「ビエスコッ! この魔力は……! 君はまだ闘えるか?」
「もちろんですぞ! 上官殿ッ‼︎」

 走り出すふたりの先、今まだ暗い小雨の朝の風景に、巨大な黒い影が蠢いていた ───。

 ※ 

 わしゃあ、死んだと思ったもんね。
 ロシナンテ(ロバの名)が固まっちまってなぁ?

 ほんでも置いてくわけには行かねえし、こいつは死んだ婆さんと苦労して手に入れた相棒、いや今じゃ親友じゃもんでなぁ。

 おったまげたよ。

 そん時ぁ、畑からの帰りで村の入口にさしかかって、他の衆と鉢合わせたもんだから、話し込んでたんだでな。そこにいきなしな、真っ黒なでっけぇバケモンが、いきなし山から、転がり出て来たんだって。

 芋虫みてえな体に、何本も人の腕さ生えてて、全部真っ黒け。でもひょろ長く伸びた首についてる顔だけは、青白い人間の顔さしとった……。

「き、きき、聞いた事あるぞ! 最近、いきなし魔族に乗っ取られて、真っ黒けのバケモンになっちまう事件が起きてるって!」

 ああ、わしだってそんくらい聞いた事はある。普通の武器じゃ殺せねえ、とんでもねえ怪物に、もういくつもの小せえ村が食われっちまったってなぁ。

「あわ……あわわ……に、逃げろ! 村の衆さ知らせて、とっとと逃げんべなぁ!」

 皆んな慌てて荷車置いて行っちまった。わしは置いてかれたロバ達を荷車から外して逃してやったんだ。荷車引いてちゃ、逃げ遅れっぺ? 可哀想だでなぁ。

 ああん? おれっちも早く逃げろって? なぁんかな、もうここで死ぬって事に、あんまし心動かねえかったんだわ……。ずっとひとりで、早く婆さんに会いたかったしなぁ?

 逃げ遅れたらその時だって、ほんだらロシナンテ(ロバ)が動かねえ。こいつもヨボヨボだで、わしと同じでどーでもよぐなっちまったんかも知らんねぇ。

「なあ……相棒よぉ。ホントにあの世ってのぁ、あんのかねえ? 婆さんに会えるんならいいが、消えちまうダケってのはあんましだよなぁ……?」

 バケモンは直ぐには動かねかった。白い顔でニタニタ見下ろして、小せえ腕でヨタヨタしててな。

 背中から急にでっけえ腕生やしたんだ。そん時、初めてちょっぴり後悔したんだわ。やっぱし逃げれば良かったんでねえかって。ロシナンテ(ロバ)も耳を後ろに伏せて、おっかねえかったんだろねぇ……。

 でっけえ腕は、メキメキいわして力瘤作ってな、このまま殴られておっ死ぬんだろなぁって、思わず目を閉じたんだ。

 ザッシュ! ズバンッ‼︎

 生木に鉈立てるみてえな鋭い音がして、恐る恐る目を開けたら、そこには天界の勇者様がおった。

 ※ 

「ハァッ、ハァッ、ハァッ ───。
やったぞ! 魔族をふたりで倒したぞ!」
「ゼェッ、ゼェッ、ゼェ……。さ、最高記録ですぞ! 狂犬チコですら、五人でギリギリだったと……ゼェ、ゼェ……!」

 カール団長は魔力切れ寸前の、青ざめた顔でも、最高の笑みを浮かべておりました。自分はこういう時の騎士の姿を見るのが、何よりの楽しみ。いや、彼に出会わなければ、とっくの昔に引退して、今頃は喫茶店かソゥバ屋を開いてたでしょうなぁ。

 この髭もその為の心積もりで生やし始めましたしな。 『ソゥバは漢の浪漫』と語っていたゼバスティアン殿も、もうこの世には居ない。極光星騎士団とは、常に危険との背中合わせ、だからこそ気高き道に救いを求めるものです。

「あ、ああ、あんたらは……」
「ふぅ……御老人、ケガはありませんか?」

 すぐに息を整え、逃げ遅れた農夫らしき老人に話し掛ける。カール団長は顔を背け、どこか居づらそうにしておりました。

「自分達は……その……」
「 ─── 勇者さまッ‼︎」

 カール団長が『ほえッ⁉︎』と振り返った時は、思わず笑い出しそうになって、堪えるのに苦労いたしましたぞ。

 老人はカール団長の前にひざまずき、この地の祈りなのかブツブツと何かを唱えては、何度も何度も頭を下げている。これはおそらく異教徒、精霊信仰というものでしょう。

 やがて、村の数人が戻って来た時、我々ふたりは村からの歓待を受ける事となりました。

 極光星騎士団の時には、市井の者と酒を交わす事は禁じられておりましたし、ましてエル・ラト教でない者と言葉を交わす事など……。

 背教の者にも、通じる心がある騎士見習いから始め、騎士団人生三十年のこの日、自分は初めてそんな簡単な事を実感した。これが気づき、そしてあのヴァレリー枢機卿猊下がご覧になられている世界かと、胸が熱くなったものでした。

 ※ 

─── 黒舌事件の翌朝

 カールはひとり、朝もやの茶畑を眺めながら、考え事にふけっていた。ビエスコはだいぶ前から気がついていたが、朝の散歩を装って彼に話し掛けた。

「おはようございます。何とも幽玄な風景でございますな上官殿」
「ああ、おはよう……ビエスコ」

 ビエスコは朝の弱いカールが、こんな時間に起きていたのは、今後の進退について悩んでいたのだろうと察した。

「……焦らずとも良いのではないですかな? 時間はたっぷりございますぞ」

 そう言って隣に立ち、同じ風景を見上げたビエスコにカールは口を開いた。

「枕変わると眠れないんだよ僕……。寝ようと焦るほど寝れないもんな。時間はたっぷりか。そうだな。二度寝するかぁ〜」
「え、あれ? そっちでしたか⁉︎」

 完全に裏をかかれたビエスコは、しどろもどろになりながらも、自分の考えをカールに伝えた。

「いや、だからさ。怒られるのはマジで勘弁なんだよね……。『ごめんなさい』する方向はNGで頼むよビエスコ〜! なんかなぁい? 平和的かつ、評価落とさず、苦労せずに生きていけるステキな手立て」

 ビエスコは昨日の自分の熱い発言を後悔しながらも、そしてすぐに『この人、こうだったわ』と思い直して微笑んだ。

「それでしたら……こちらをご覧下さい」
「うん? ああ、大司祭からの指令書か。苦手なんだよね、あの人の指令書。意識高過ぎて全体モヤってるって言うか、意識高い事言うために、全神経使ってる感じしてさあ」
「ええ。それは自分も同感です。一枚の文書にいくつ『タスク』と『イノベーション』と書かれているのか、よく数えたりしていましたぞ……」

 ビエスコの密かな遊び心に『分かるわぁ』と笑うカールは、今は年相応の若者にしか見えない。昨日の戦いは彼に何か起動する為の、よい準備運動になったのではないかと、ビエスコは思った。

「と言うわけで、いつも通りのフワッとした指令書なのですが。結局『何をどうしろ』と言う部分が、まあ、余りにも不明瞭なのですぞ」
「あー、あの人よくやるよねソレ。自分で考えろみたいなの。それがお前の仕事だろってのに。今回のアケルへの遠征だってさぁ……」
「 ─── 『帝国軍と同行し、勇者の名乗りを上げよ』ですな、要約すると」
「要約してそれってヤバいよな。どこでどーやって、何すりゃいいのかさっぱりだし、目的も達成ラインもボヤけてんだよね……。大体、連絡関係、あの人一発で繋がった事無いし」

 ビエスコはニヤニヤとして、カールを指差した。

「そこを逆手に取ればよろしいのですぞ!」
「は? 逆手?」
「アケルの任務は『名乗った』ので達成。勝ち負けはどーでもよろしい。そして、我々が出された本分は『勇者ハンネスに成り切って世界を騙せ』です。
ならば─── このまま勇者として、世界を行脚してしまえばよろしい」

 ビエスコの満面の笑みに、カールはしばらく呆然とし、慌てて首を振る。

「は⁉︎ いやいやいや、それこそヤバくない⁉︎」
「大司祭への報告は定期的に、しかし、一般の郵便を使いましょう。向こうからの指令書が返送されても、その頃にはもう、我々はそこには居ない!」
「ええ……旅とか面倒くさいよぉ」
「しかし、人々からは褒められまくりで、ほとぼり冷めるまでは時間が稼げますが?」
「あ、やるやる☆」

 ※ 

─── その後、勇者復活の噂は、具体性を増しながら、世界各地で証言が上がっていった

 魔族退治に魔物退治、秘薬の材料採集に、貴重素材の発見。中には草むしり、お使い、迷子捜索など、おおよそ勇者に頼む必要があるかどうか疑問なものまで。

 各地の人々の悩みを解消しながら、勇者伝説が再燃して行く。

 彼らふたりを勇者役に任命した大司祭は、当初は狂ったように彼らへ連絡を飛ばしまくっていたが、世界中から届く報告書と、教団への感謝の声の数々に、やがて考える事をやめたのだった。

作者のつぶやき

ちょっとドラ◯もんと、◯び太みたいな関係の二人。
楽しい旅になりそうですが、『勇者に希望を集める』事になりそうです。

とは言え、その勇者活動は草むしり何かが入っている庶民的な『何でも屋さん』。
もしかしたら、勇者に対する信仰的な希望から、何段か落ちた好意的なものへと下げる効果もあるかも知れません。

『勇者? あ~この前、うちの村に来とったよ。便利だよなぁあの人』

それが突き進めば、もしかしたらハンネス弱体化という、世界を救う行為になる可能性が……。

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